私たち人間には、動物や自然とつながりたいという「バイオフィリア(生命愛)」と呼ばれる欲求があります。オフィスに自然光を取り入れたり、自然素材のインテリアを使ったり、生活の中に“自然を感じる要素”を加える人が増えています。
最近ではインテリアとして観葉植物を取り入れる人も多く、「なんとなく家に植物やそれを模した置物を置いている」という方も少なくありません。
そこで今回は、観葉植物を取り入れて感じたことを観葉植物のメリット・デメリットとして紹介します。
1. 観葉植物を取り入れるメリット

自宅やオフィスで観葉植物を置くことには、心理的・生理的・環境的なメリットが多くあります。
科学的にも支持されている効果が多く、日常に緑を取り入れる価値は十分にあります。
1-1. 身体・メンタルの健康に良い影響がある
観葉植物がもたらす効果は研究でも多数確認されており、主に以下のようなメリットがあります。
- ストレスホルモンの低下
- 気分の安定
- 疲労感の減少
- 集中力の向上
- 眼精疲労の軽減
- 血圧や心拍が安定しやすくなる
ただし、過度な期待は禁物であくまで生活を少し快適にしてくれるくらいと捉えると良いでしょう。
1-2. リラックス効果が高い(緑色の心理効果)
植物の“緑色”には、心理的な安心感を与えストレスを軽減する効果があります。
また、ディスプレイ作業が多い人は遠くの緑を見ると目の負担が減るように感じます。
これにはちゃんと理由があり、緑の波長は目の水晶体という部分への負担が少ないため疲れを軽減できるようです。
※視力が良くなるわけではなく、「目の疲労が軽くなる」という点に注意してください。
1-3. 空気清浄・湿度調整のサポート
一部の観葉植物は、空気中の有害物質(VOC)を吸収する働きがあり、室内の空気環境を整える手助けになります。
植物が蒸散によって適度に湿度を保つことで乾燥を防ぐ効果も期待できますが、少数の植物だと効果は限定的です。
空気清浄機の代わりにはならないものの補助的な役割としては優秀です。
1-4. インテリア性が高まり、おしゃれな空間になる
観葉植物はどんな部屋にも自然なアクセントを加えて、置くだけで部屋が洗練された印象になります。
2. 観葉植物デメリット
植物は“生き物”なので、どうしても手間やコストがかかります。
ここでは、事前に知っておきたい注意点をまとめました。
2-1. 手入れが必要(忙しい人には負担になることも)
水やり・日当たりの管理・剪定など、適切なケアが必要です。特に長期不在のときは水切れによって枯れるリスクがあるため、手間の少ない植物を選ぶのがおすすめです。
2-2. 害虫やカビの発生リスクがある
湿度が高いとカビや小虫(コバエ、ダニ)が発生しやすくなります。
- 土が常に湿っている
- 風通しが悪い
- 植え替えを何年もしていない
こうした状態が続くと虫が増える原因になるため、湿度管理・通気性・土の状態確認は重要です。
2-3. ペットや子どもがいる家庭は注意
一部の観葉植物には、誤食すると中毒を起こす成分を含むものがあります。誤って触れたり口にしないよう、置く場所に工夫が必要です。
2-4. コストがかかる
購入費用以外に、成長した時の植え替えにかかる手間やそれに伴う鉢と土の交換、さらに育てる植物が多いほどコストがかかるため忙しい人には大きなデメリットといえます。
2-5. アレルギーのリスクがある
以下が原因になることがあります。
- 花粉
- 土のカビ
- ダニ
- 土埃
- 香り
- 樹液
主にアレルギーの多くは植物より土が原因だったり育てている環境に問題がある場合もあるようです。部屋の湿度は40~60%に保ち、花が咲いたら早めに剪定するなど、原因を個別に対策することが大切です。
3. よくある質問(FAQ)
Q1:初心者におすすめの観葉植物は?
A:サンスベリア、ポトス、パキラなどは水やりの頻度が少なくても丈夫で手入れが簡単です。
Q2:部屋が暗くても育てられますか?
A:耐陰性のある植物なら大丈夫です。アグラオネマ、アイビー、マドカズラなどが向いています。
Q3:害虫が心配です。対策はありますか?
A:下記の対策で大幅に減らせます。
- 土の表面を乾燥させる
- 無機質の土にする
- 換気
- 葉のクリーニング
Q4:夜にCO₂を排出するって本当?寝室に置いて大丈夫?
A:人間の呼吸量と比べれば極めて少量なので問題ありません。
気になる場合は、夜にCO₂を出さないCAM植物(サンスベリア・アロエなど)がおすすめです。
4. まとめ

観葉植物には次のような大きなメリットがあります。
- 心身のリラックス効果
- 空気環境のサポート
- インテリア性の向上
一方で、手入れや費用、虫・カビなどのデメリットもあるため、それらを理解した上で取り組んでみてください。
始めようと思った頃はSNSで見るような“植物に囲まれた部屋”は憧れますが、時間をかけてお世話したり管理コストなど物凄く手間がかかっていると思うので、ご自身の生活スタイルに合わせて無理なく楽しむことが大切です。
最初は1つだけ気に入った植物から始めて、手入れに慣れてきてからもっと育ててみたい、と思えるならそこから少しずつ数を増やすのがおすすめです。


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